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必勝しゃもじの意味と由来!ウクライナ人の評価も紹介!

ウクライナに電撃訪問した岸田文雄首相。

ゼレンスキー大統領に『必勝しゃもじ』を贈呈したといいますが、どんな意味があって必勝しゃもじを贈ったのか?

今回は、

  • 必勝しゃもじの意味と由来
  • 必勝しゃもじに関するウクライナ人の評価

についてまとめてみましたので、ご紹介します。

 

必勝しゃもじの意味

まず、必勝しゃもじの意味は『敵を召し取る』

 

なぜ、そんな意味があるのか?というと、しゃもじはご飯をすくう道具。

そこから、

『飯取る』→『めしとる』→『召し取る』

といった語呂(ごろ)合わせから『敵を召し取る』という意味ができたのです。

 

そして、この意味合いから、高校野球やサッカーなどの広島代表チームの応援の際にも用いられるといいます。

 

必勝しゃもじの由来

必勝しゃもじの由来は『日露戦争』と言われています。

 

『日露戦争』とは?

1904年2月~1905年9月に渡り、日本とロシアの間で行われた戦争。

日本側は連勝するも、戦力が枯渇。

ロシア側も国内で革命が起き、戦争継続が困難に。

その結果、1905年にアメリカのポーツマスで講和条約が結ばれ、戦争が終了した。

 

この日露戦争に向かう若者が必勝しゃもじを広島県・宮島にある厳島神社に奉納。

日露戦争で日本が勝利することを願ったことから、有名になったと言われています。

 

岸田文雄首相は東京生まれ

しかし、ご家族(岸田家)は広島県出身者です。

 

なので、広島に関する話を当然聞いているでしょうし、必勝しゃもじの意味・由来も当然ご存知のはず。

ですから、その上で必勝しゃもじをゼレンスキー大統領に贈呈したとなると…

  • ロシアを『召し取る』
  • ロシアに勝つ

という意味が込められていると考えられます。

 

過去には日露戦争の際に奉納された必勝しゃもじ。

それも踏まえると、今回の必勝しゃもじの贈呈は思っていた以上に強いメッセージがあるのかもしれません。

 

必勝しゃもじに対するウクライナ人の評価

日露戦争と関係していた必勝しゃもじ。

ただ、ウクライナ側としては、そういった意味&由来は知らないはず。

となると、必勝しゃもじをもらった側であるウクライナ人としては、あまり良く思わないのでは…?と思う人は多いはず。

 

しかし、実際に調べてみた所、意外なことが判明。

ウクライナ日本国大使館専門調査員でもあった平野高志さんによれば、ツイッター上で以下の結果を公開しておりました。

 


驚くべきことに、約9割が岸田首相の必勝しゃもじのプレゼントを肯定していました

ただ、ツイート内にもあるように、意味&由来を理解している前提での結果の可能性が高いです。

 

しかし、平野高志さんの必勝しゃもじに関する解説記事がウクライナの多数のメディアで紹介されているといいます。

 

私の必勝しゃもじ解説、有名どころのNVや24局含む、他社5つ以上がキャリーで紹介してくれました。

「日本首相、日露戦争時代のお守りをゼレンシキーに贈呈」「日本の首相がゼレンシキーに持ってきた珍しいプレゼントが判明」「象徴的なお守り」等の見出し。

出典元:平野高志さんのツイート

 

なので、今回の必勝しゃもじ贈呈の件。

意外と多くのウクライナ人から受け入れられている可能性はあると思います。

 

必勝しゃもじの意味&由来まとめ

今回は、必勝しゃもじの意味と由来、必勝しゃもじに関するウクライナ人の評価についてまとめてみました。

以下、今回の簡単なまとめになります。

  • 必勝しゃもじの意味は『敵を召し取る』
  • 必勝しゃもじの由来は『日露戦争』と言われている
  • 平野高志さんのアンケートによれば、必勝しゃもじ対する周囲のウクライナ人の評価は9割が肯定的

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